シュークリームの思い出
私が食べ物の問題を解決しはじめていた頃のお話です。
精神面以外にも経済面でも様々な問題が起こっていて
その頃私は就職活動をしていました。
第二新卒というには年を取りすぎていて
さりとて何の技術も資格もない
「使い物になるのかどうかよく分からない女の子」として
私はいくつもの会社を面接を受けて廻りました
面接がとてもいやでした
ただでさえ自分に自信が持てないところなのに
知らない人に
「こいつは役にたつのかどうか」という目でじろじろ見られるなんて
もう本当に嫌でした
面接に行くたびに
私はいくつもシュークリームを買いました
地味な色のリクルートスーツを来た若い女が
200万都市の街中の道を、シュークリームを齧りながら歩くんです
ものすごーく、ヘンです
おかしいし、格好悪いです
シュークリームって齧ると中からクリームがはみ出てきたりしますよね
アレを街中でわざわざ歩きながらやってるわけです
恥ずかしいですねぇ
その頃の私はもう少し食べ物に傍にいて欲しかったんです
その日「面接」に行くために
あまりにも沢山の勇気が必要だったので
手を伸ばして自分を甘やかしてくれるような感触のする
甘くて柔らかくてとろけるような甘いお菓子に
傍にいて欲しかったんです
それが勇気付けてくれるのを感じながら
知らない会社への道を一歩一歩進んでいったんです
私は勇気と自信が足りなかったんですが
勇気と自信が足りないまま人生をはじめることを決めたのです
生活の中に食べ物の問題があるときもそうだし
食べ物の問題を解決してからも
人生はあらゆる一瞬一瞬で逃げるか向き合うかの選択の余地があります
いつでも
逃げるための理由は百万くらい見つかるでしょう
「十分に痩せていない」
「十分に強くない」
「十分に美しくない」
「十分な能力がない」
そう、準備が足りない、といえば良いのです
「準備が終わって私が完璧な人間になったらそれをはじめよう」
と言えばいいのです
向き合うための理由は単純です
自分が自分として生き生きとして生きていたいからです
強迫行動の中に逃げて隠れて自分が誰なのかもわからないような人生ではなく
生きて生まれてきた自分というものを謳歌したいという
自然な欲求があるからです
生きることは
いつも準備不足で格好悪いです
リクルートスーツで歩きながらシュークリームを食べるほど
格好悪くて滑稽で傷つきやすいです
過食が消えても
痩せても
美しくなっても
どこまで行っても
人生は滑稽で傷つきやすいものです
どこまで準備しても
準備は終わりません
生きている限り
「昨日より良くなる余地」があるからです
人間は成長するんです
完成するものではありません


コメント
何度読んでも、じ~んとしてすごく感動します。 今の私は 外にでていく自信がなくて 過食ににげている。
けど、「昨日より 良くなる余地がある」自分を信じて生きたい。
投稿者: Anonymous | 2007年11月10日 14:47
Anonymousさん
(もし気づいてくださったら、よろしかったらお名前も入れてくださいませ^^)
何から逃げてるのか、がはっきりしているなら、
逃げることってそんなに怖いことじゃない、って私は思います。
これ、本当にやった人間としては、かなりみっともないエピソードなんですけども、
ああ、でもちょっとでも心に訴えるところあるなら、
やっておいて良かったことかもしれないですね^^
どうもありがとうございます。
逃げることが嫌になるまでは、
逃げてていいんじゃないか、って
私は思いますよ。
投稿者: ノラ | 2007年11月12日 11:02
最近毎日のように夜ノラさんのブログを読んでいます。
今ちょうど就活中で、このシュークリームの思い出を読んでは励まされています。私は27歳なんですが、ダイエットばかりしてきて今の自分には何もなくからっぽだということに気づかされる毎日です。何がしたくて、何に向いているのか全然わからなくて・・・。考えすぎてすっかり脳疲労です(笑)
甘い物に手が伸びます^^;
でも自分自身に向き合いたい、自分に何が出来るのか知りたいので、就活続けます!
投稿者: ミャウ | 2007年11月12日 19:42
ミャウさん
就活にはシュークリームです(←なんのおまじない、笑)
何がしたくて、何に向いてるのかわかんない、でも何かしたい
って本当に不安ですよね。
ミャウさんの勇気に拍手です。
きっと、色々うまく行きそうな予感がしますね。
なんとなく、ミャウさんの言葉の端々から^^
投稿者: ノラ | 2007年11月14日 19:15