今手にしているものを知るためのガイドライン
※この記事はジェニーン・ロス著「食べ過ぎることの意味―過食症からの解放 」より
「第十章 手にしているということ」を参照しています。※
体重を大幅に減らした著者ジェニーンは
人の評価は体重によって左右されるのではなく
その人がどのように生きているか、ということが
魅力を感じるかどうかの基礎になるのだということを実感します。
しかしそれはジェニーンにとっては痛烈な苦しみももたらしました。
誰かが自分に魅力を感じない時には、
それは身体以上の、自分の力ではどうにもできない何かに
問題があるということだと感じたのです。
自分のうちに「どうしてあなたは私を求めてくれないの」という声が聞こえ
その声は「いったい私のどこがいけないの」という叫びに変わります。
それは誰かに自分を愛させようとする狂気じみた試みであり
自分自身を申し分ないと感じる許しを求めて挑んだ辛い戦いでした。
太っていたときは自分をコントロールできました。
人に拒絶されても、拒絶されたのは自分の肉であり自分自身ではないのだ
と感じることができました。
すでに自分が自分を拒絶していたので
人からそれ以上に拒絶されることは無かったのです。
今まで太っていたのは
「意志の弱さの現われ」だったのではなく
「自分を守るための方法」であったということにジェニーンは気づきました。
肥満は自分の友人でもあり、立ち去ってもらいたくないように感じられました。
その葛藤は、もう一度自分を守るために残りの人生を太った状態で暮らすか
それとも勇気を持って痩せていることを選ぶかという選択なのではなく、
自分を苦しみひび割れていると考えることから、
太っていても健康で分別もあると信じることへと自己イメージをかえるか
それともこのまま自己嫌悪と疑惑に我を忘れているかの選択でした。
ノイローゼで自虐的とも言える行動をとってしまうとき、
それは「ノイローゼで自虐的である」と信じるのか
「一見ノイローゼで自虐的なようだけれど、
良く考えてみればその状況ではもっとも適切な行動だった」
と信じるかの選択です。
「自分を痛めつけている」という考えから
「自分を助けているんだ」という考えへの移行です。
自分が今していることは自分の役に立っているんだという仮定からはじめるとき、
それは自分の本能や願望を信頼するときです。
○痩せたあなたと太ったあなた--どちらが本当のあなたですか
太ったあなたとはどのような人ですか。「太った私は・・・」というリストを作ってみてください。
・何をしますか。どのように感じますか。何を求めていますか。
・服装、歩き方、姿勢、表情について具体的に説明してください。
・自分の時間を使って何をしますか、周囲の人々についてどのように感じていますか。
親密な関係を築いていますか、遊び好きですか、
真面目ですか、セクシーですか強情っぱりですか。
痩せたあなたとはどのような人ですか
・人はどのような反応をしますか。どのような服を着ていますか。
どのように振る舞いますか。
何を求め、何に価値をおきますか。
二つのイメージを完成させたあとで双方を比較してみてください。
・どのように違っていますか。要求は矛盾していませんか。
・どちらの要求があなた自身が望む自分、あなた自身が自覚している自己イメージですか。
これはある女性が書いたリストです
・太った私は・・・
世捨て人
人目を忍んでいる
腹を立てている
飢えている
苦しんでいる
一生懸命働いている
社交的でない
・痩せた私は・・・・
疲れをしらない
男性に依存している
自己否定的
浮気性
性的に興奮しやすい
太っているイメージは常に一人ぼっちで社交的になる必要もありません。
でも自分の嫌なことにはノーと言って拒絶することも許されるという連想を持っていました。
一方痩せているということは、常にエネルギーがあり、
セクシャルで注目のもとであることを連想させます。
もしもっと痩せてしまったら性的に言い寄られたり、
相手のために時間を割くことを求められたときに
ノーといって拒絶することができなくなると感じているのであれば
体重を減らすということは、恐ろしいことになってしまうでしょう。
このイメージには二つの落とし穴があります
ひとつには、あなたが自分の身体には人格を与えていながら、
自分自身には充分な力を与えていないということです。
恥ずかしがりやなのはあなたであり、あなたの身体ではないのです。
体重が大幅に減量したからといって人格が突如大きく変化すると考えるのは非現実的です。
第二の落とし穴は
「痩せていること」と「太っていること」を
特定の性格にぴったり固定させてしまっているという危険です。
痩せても窮地に陥ることもあります。
太っていてもいちゃいちゃとして浮気性でいることもありえます。
あなたがこうなりたいと思うような自分になるために、
今よりも痩せる必要はないのです。
太りすぎの利点を定義するリストを挙げてみましょう
・「太っていることで私は・・・・することができるようになります」
・「痩せているということは、私には・・・・することができないということなのです。」
先に書いた太った自分と痩せた自分のイメージを組み合わせたものを作ってみましょう
・先にあげた「太った私」と「痩せた私」のリストを書いた女性は次のように書きました
私は今よりも痩せても、なおかつ一生懸命に働くこともできるのです。それに傍目にどう見えようとも、心の中ではつらいと思うこともありますし、人目を避けたいと思うこともあります。そんな時はいつでも自分の望むときに世捨て人のようになって人目を避けてもいいんですね。別に太っていなくても、性的に無関心だったり、恋人がいなくてもいいんですね。私はいつでも、自分がそうしたいと思うときにはこのように、どのような状態にでもなれる自分でありたいと思います。
自分が痩せたらそのときにやろうと思っているリストを作りましょう
・ベルトを締める、シャツをウエストに入れる、人前でチョコチップクッキーを食べる、
好きな服を買う、昔の友人を訪ねるなど。
・リストができたら、その中から一日に二つずつ実行し始めてください
・自分の身体を快適に感じている人はどのように行動するでしょうか。
あなたもその一人になったつもりで行動して見ましょう。
太った自分に名前をつけ、あなた自身との間に交わされる対話を書き出してみましょう
・これを完成させるには少なくても二時間は必要です。
なぜならあなた自身の声を、太ったあなたの声から区別できるようになるには長い時間がかかりますから。
・太ったあなたに語りかけ、何を望み、何を必要としているのか、
あなた自身をどのようにいたわってくれるのか、たずねてみてください。
・あなた自身は太ったあなたをどう感じているのか教えてあげてください。
・この対話は以前はお互いに敵同士だったあなたの中のふたつの部分がコミュニケーションを図れるようにするうえで役になってくれることでしょう。
あなたの中のこの部分には未来の友人がいます。
おそらくあなた方は一緒に強力なチームを組んでいくことになるでしょう。
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