みんなやせることに失敗している(2 やせたらしたいことリスト)
「みんな、やせることに失敗している」の中からもうひとつエピソードをご紹介します。
著者が過食症の女性に書き出してもらった光り輝くような「痩せたらやりたいことリスト」です。
1、いろいろな人と会いたい(今は自信がなくて人を避けてしまいます)
2、ミニスカートをはいて、胸を張ってさっそうと歩きたい。(今は体型を隠せるように、オバさんぽいどうでもいいような服を着て、目立たないように下を向いて歩いている)
3、もっとおしゃれがしたい。いろいろなファッションを楽しみたい。
4、英会話を習いたい。
5、運転免許を取りたい。
6、旅行に行きたい。南の島なんかいいな。
7、何か資格を取って、やりがいのある仕事をしたい。 (今は派遣だから不安定だし、条件も悪い)
8、以前やっていたテニスをまた始めたい
9、コンサートにも行きたい
----まだまだやりたいことがいっぱいあるような気がするけど、思いつきません。 こんなことをかいていたら、今の自分が酷くみじめで、悲しくなってしまいました。 私、絶対に過食症を治して、やせたいんです。アセっちゃいけないとわかっているけど・・・・。 私、頑張りますから、先生、どうかよろしくお願いします----。
過食の問題というよりもお金も時間も体力も沢山必要になるリストなのですが、
過食さえ治ればなぜか全部がうまく行くと思っている、ということなんですね。
これね、面白いのですけど中にはたった一行「普通に暮らしたい」と書いてくる人もいるそうです。
「普通ってどういうことか分からずに、普通と言いきってしまうんですから、それはもう”バラ色の普通”です」
アハハ、と声を出して笑いながらも胸の底のあたりでなにかが揺れますね。
私も”バラ色の普通”に憧れる身ですから^^。
このリストはカウンセリングの中でもう一度良く考えて検討しなおされていきます。
1、「色々な人に会いたい」
→具体的に誰に会いたいのですか?と聴きます。でも、名前が出てこないことが多い。
痩せたら、その先はバラ色のモヤがかかっていて、漠然と「色々素敵な人に会える」と思っているわけです。
2、「ミニスカートをはいて、胸を張ってさっそうと歩きたい」
→そんなのは体重や体型とは関係ないことです。
「胸を張って歩く」のは今だってできます。
「ミニスカートをはく」は事実です「胸をはる」も事実です。
「さっそう」というのはイメージ(気分)で具体的事実に書き直す必要があります。
そうやってリストを一項目ずつ点検し、イメージや気分本位の言葉を使わずに、具体的に事実本位に書き直しています。
「7、何か資格を」というのが何の資格なのか、というようなことはなかなか出てきません。
すぐに決まらないものはゆっくり考えるとして手近で実行しやすいものを3,4項目に絞ります。
たとえば下のような具合です。
やせたらしたいことリスト
1、ショートヘアにする
2、高校時代のクラスメートと伊豆か箱根に一泊旅行する。
その前にクラスメートに電話して会う。
3、運転免許を取る。お金は半分親から借りる。
では、痩せてからではなく、それを今しようというのが、次の提案です。
たいていの人はギョッとして、太ったままではできないと言い張ります。
「でもしたいことなんでしょう? 太ったまま(ちっとも太ってないけど)ではできないって言うけど、もういちど、よく見直して。
本当はしたくないことなのかな? したくないことはしなくてもいいよね。
でも、できないと決めつけたりしないで。 どの項目も体重と関係ないことだもの」
「できるできない」の問題ではなく、「やりたいかやりたくないか」の問題だってことが
リストを点検することで明らかになってしまうんです。
実現不可能な大風呂敷を広げ、「具体的なことはやせてから考える」なんていうのなら、それは「どうせできっこない」「過食がやめられるわけない」と思っているということです。
「いつか」というときは永遠に来ないんですよね。
私たちはいつだって、「今、ここ」に生きているだけですから。
これ、リストを作ってそれを具体的にしていく、って怖いですよね。
私は怖いです。
「やりたいなら今やらなくちゃ」ってことが明らかになってしまうのがわかるからです。
著者も「やりたくないならやらなくてよろしい」って書いてますが、
本当にやりたくないならやらなくていいんですよね。
今、取り組む勇気がないのであれば、それはそのままにしておいて
もうしばらく過食に明け暮れていたって全然構わないと思うんです。
だって何かを始めることって不安に決まってるし、
何かを変えるのだって努力がいるし、
何か新しい考え方を受け入れて認めるのだって大変な精神力のいることだし、
思いついた端からそうホイホイたやすくやっていけるものばかりじゃない、
ってのは当然のことですよ。
ただ、今のところまだ取り組む勇気が出ないからおなじみの過食を選んだ、ということであれば
「自分で選んだこととして結果を引き受ける」という姿勢、
「いいじゃないの、私が必要でやってるこなんだから」という姿勢を持っていくと
過食との付き合い方って全然変わってくる、と私は思っています。
↓「みんな、やせることに失敗している」関連記事
1 パターンを変えてみる
2 やせたらしたいことリスト
3 過食症からの回復
4 体重セットポイント説
復刊リクエスト



コメント
いいなーー
この本。
このやり方 あたし 使ってみます!!
いつもいいネタ?ありがとう
投稿者: すみれ | 2007年05月08日 12:46
すみれさん
いい本なんですよ。
なんでこういう本ばかり絶版になってしまうのかがよく理解できないけど(笑)
やりたいことリスト、とか
すみれさんに合いそうな気はするね。
凄く沢山の希望をうちに秘めていそうだ^^
投稿者: ノラ@管理人 | 2007年05月09日 11:57
ノラさんこんにちは。この本、私も読んでみたいです。
私も「痩せたら、ああしたい。こうしたい...」って思ってました。っていうよりも、痩せてないのにしたらダメ。まず痩せないと!!痩せてないのにそんな資格なし!!みたいな、強迫じみた感情(?)を抱えてました。
最近、調子よく過ごしてたのにふとしたことから体重を計ってしまい、そこからまた過食をぶり返しています...
BMIによると、私は痩せ~標準のちょうど間くらい。
頭の中では「無理にやせようとしなくても」とわかってはいますが、以前より「太っている」という事実がどうしても頭から離れなくなっています。
今の自分のままでいい。って思いたい。でも、どうしてもそう思えなくて苦しいんです。
投稿者: とまと | 2007年05月09日 12:48
とまとさん、こんにちは
いい本なのに絶版になっていてプレゼントにできないのが残念です。
アマゾンマーケットプライスで中古が手に入ります。
少々古いですが、お勧めの一冊です。
「今の自分のままでいいって思えない」ということをそのまま受け入れるのが
今の自分を受け入れる、ってことじゃないかな、って思います。
そうしたら次に「なんで今のままじゃだめなんだろう」とか
「どんな風になったらいいって思えるだろう」とか、
そういう方向に発展していけるのではないかな、って。
「今のままでいいと思えない」っていうのは、
きっと「変わりたい!」という欲求ですものね。
それはとっても素晴らしいパワーであることには間違いないですもの。
投稿者: ノラ@管理人 | 2007年05月09日 17:40
とまとさんへ 追伸
とても可愛らしいブログをお気に入りに追加させていただいたんですけど、よろしいでしょうか?
投稿者: ノラ | 2007年05月09日 17:42