悲しみは
今日は私の好きな詩人谷川俊太郎さんの作品の紹介などしてみます
29歳の時の詩集「あなたに」より
悲しみは 谷川俊太郎悲しみは
むきかけのりんご
比喩ではなく
詩ではなく
ただそこに在る
むきかけのりんご悲しみはただそこに在る
昨日の夕刊
ただそこに在る
ただそこに在る
熱い乳房
ただそこに在る夕暮れ
悲しみは
言葉を離れ
心を離れ
ただここに在る
今日のものたち
「悲しみはむきかけのりんご」というイメージが素晴らしいと思うのです
悲しみをこんな風に形あるものとして感じること
そして「ただそこに在る」と
じっと見つめていることって本当に凄い強さだと思います
なぜなら、私は感情に反応してすぐ行動したくなるから、なんですが。
私にとって悲しみって何、っていうと
過食ができなくなった今となっては
とりあえず二日酔いになるまで酒を飲んで
はるか昔に終わった無花果な恋愛を思い出して声をあげて号泣
泣いてすっきりすること、という
かなりみっともないものになっていて
誰に見せるものでもないからみっともなくて全然構わないんだけども
ただ感情の深みで行けば
酒で思考回路を鈍らせて他の悲しかったことにすり替えて悲しみを放出するよりも
「悲しみはただそこにあるむきかけのりんご」っていう
反応したりごまかしたりしないで肯定的に諦めていく態度の方が、
人生は面白いんじゃないか、っていうことは思うんですね
だからこの詩というのは
私にとっては「かくありたい」という気持ちにさせられる
そういう意味でも好きな詩です
悲しみは
飲みかけの酒瓶
比喩ではなく
詩ではなく
ただ減っていく
飲みかけの酒瓶
(byノラ)
・・・これだとやっぱり詩にはなんないもんね(笑)
悲しみって、どんなイメージに感じますか?
たぶん、「りんご」ほど美しいものとして
すっとイメージが上ってくる人って
とくに強い嗜癖行動のある人なんかでは
とっても少ないんじゃないかなって思う
自分が悲しむことを「良し」としていなければ
肯定的なイメージで悲しみを捉えることはできないですものね
悲しみのイメージ、
よかったら考えてみてください
そしてそれは時間をかけて少しずつ
美しいものになっていたら
もしかしたらそのとき少し楽になるのかなって
ちょっとこの詩を読んで考えたことでした
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コメント
私の悲しみのイメージ…。
「ゲロ(吐瀉物)」
でした。我ながらなんて即物的なのかしら。ある意味美しさの対極の極み!(いえいえ、最近は吐いていませんよ。もうほとんど治っています。)でも、怒りは「胸で燃え盛る真っ赤な炎」だったりしますから、まるっきりセンスがないわけじゃあないと思うのですが?
P.S:昨日、目は疲労しましたが、心はすっきり!しています。私はもやもやした概念的な物を、対話を通じて言語化する作業、むしろ大好きなのです。(って、私こそ何か言い過ぎてしまったのじゃないかしら??ご迷惑でなかったらまたこれからもお邪魔させてください。)
投稿者: E | 2007年05月09日 12:57
Eさま
私は嘔吐ってむしろ憤怒の表現、みたいな気がしていたんですが、
悲しみ、っていう捉え方もあるんですね。
りんご、に比べると活発な悲しみ、という気がしますね。
批判意見も公平に聞けるようでなければ、”理解”どころの話ではないですもの、
お時間割いて鍛えていただいて感謝しています。
こういうワンウェイ方向で発言する場は、時々お叱りを受けなければ周りの意見が見えにくくなってしまうでしょうし、それが一番危険ですものね。
真剣になればなるほど何事も難しいものだな、と痛感しております。
投稿者: ノラ@管理人 | 2007年05月09日 17:23
あの…批判してましたでしょうか?ごめんなさい、そんなつもりはなかったのですが…。
「心はすっきり!」って、自分の思考したことを自分の文章力で精一杯言語化した、というところにすっきりしていたので、「(批判を)言いたいこと言ってすっきり!」ではないのです。(あ~っそれだったら、思いっきり嫌な奴です!)
もしかして「お金をもらって~云々」といった部分??「仕事としてしているわけではないのだから、嫌やことや不愉快なことを我慢する義務も責任も発生しないのではないか(話していて辛い人と無理に友人付き合いする義務はない、という意味で。仕事ならある程度仕方ないけど…)」といいたかったので、「専門のカウンセラーじゃないのに…」などというつもりではなかったのです。
ごめんなさい。あのやり取りを「批判」と感じられているって思っていなくて、ノラさんさぞや辛かったのでは??
私としてはより正確にお伝えしたかった、ということと、ノラさんはこのサイトだけでももう十分素晴らしい活動をなさっているって言いたかっただけなのです。でも私の文章がきっと「批判」とか「叱咤」を感じさせるものだったのですね。すいません。反省しています。
投稿者: E | 2007年05月09日 20:38
Eさま
きゃー、すみません、それは私が悪いです、完全に。ごめんなさい。
私が自分でこじらせてる。
ええとですね、「専門のカウンセラーじゃないのに・・・」というのは私自身がずっと気にしてることです。
だから最後に頂いたコメントの一部にそういう思いが反映してしまったのですね。
「カウンセラーじゃないのに・・・」って言ってるのはEさんでなく私自身なんですが、
なんかそこが半分わざとのように私の中でごっちゃになったみたいです。
ごめんなさい、それは私がおかしい。(そんなに気になるなら勉強すればいいじゃないか、というので臨床心理学の初歩の本を読み始めてるんですけど、またなんとも厳しい世界なのでうーむ、うーむと考え込んでいて、その辺の暗い気持ちとかも歪んで出てしまいましたね)
ここで交流する「意見の会わない方」って往々にして身内に摂食障害の方がいらっしゃって、それを受け止めきれない、という方だったりするんですね。
例えばお嬢さんが摂食障害で、その現実を直視するのがつらくて、摂食障害そのものに凄く敵意を持ってしまってるというような方が実際いらっしゃるんです。
どちらかといえば関わらないほうが確かに私は楽かな、とも思うのですが、じゃあ私が「わかってくれないならいいです」で終わらせたら、その家庭でお嬢さんはどうなってしまうんだろう、って本当に思ってしまうんですよ。
そのお父様にとっては私が「全摂食障害者の代表」くらいに見えてるからこそ、話がかみ合わなくても何度もメールをくださるんだし、
そういう意味で私はそういった方とメールのやりとりをするのでも何か社会的である意識があるんですね。
だから私自身の個人的なケースでは親からパッと逃げてしまったんですけど
今の状態では一対一のメールのやりとりであってもどこか社会的でもあるから諦めたくない、力及ぶ限りのことはしてみたい、という(かなり高飛車でもある)意識があるんです。
ただやっぱりこれだけご大層で偉そうなこと考えてしまうと、カウンセラーでもないくせに・・・の思いはやっぱり当然出てきますよね。
そういう暗中模索の悩みみたいなものが昨日頂いた最後のコメントにぶわっと反映してしまいました。
(つい昨日の話蒸し返してしまいました)
だから、そうですね、昨日のお話の流れは叱責でも批判でもないと理解していたんですが、
(叱責や批判もいただければ勿論ありがたいです。私頭でっかちですから)
ただ、最後のコメントだけ、ちょっと自分自身の思いとないまぜになって批判だと理解したようです。でもこれは私の読解力不足でした。
こちらこそごめんなさい。
昨日のお話は楽しかったですよ。最後は自分の誤解のせいで辛かったんですけど。
それがEさんのせいではないのは明らかです。
本当、ごめんなさい。
やっぱりまた長くなっちゃいました
投稿者: ノラ@管理人 | 2007年05月09日 22:27
ああ、そういう背景があったのですね。
でも「カウンセラーじゃない」って最初から分かっていることですよね?何もノラさんが気にすることなく「元摂食障害者であった一個人の、個人的に思うこと」として堂々と何でもご自分の信じることを言っていいと思うのですが。(お金を頂いて「ご相談に乗ります。一緒に治していきましょう」と仕事をしているわけではないのですから)
もし相手の方が自分で悩んで、自分からノラさんにメールをしてきて、返事に対し「専門のカウンセラーでもないくせに」などといわば「逆切れ」するのなら、それは全く「言う方が悪い」と。
相手の方がどう思っていても、事実はノラさんは「全摂食障害者の代表」ではないし、その方だって「摂食障害に偏見や敵意をもつ人々の代表」ではないですよね?どうしても、何を言ってもわからない方ならば、その方のお嬢さんも、さっさと家をでてそんな家族と縁を切ったほうが快方に向かうのでは…などと言ったらヒンシュクを買ってしまうでしょうか?すいません。部外者の私が想像で勝手なことを言っています。ご容赦ください。私自身が親と離れて治ったものですから、つい。
余計なお世話かもしれませんが。ノラさん、ご自愛くださいませ。悩んで疲れきってしまって、このサイトが運営できなくなってしまったら私は本当に悲しいし、寂しいです。応援しています。
投稿者: E | 2007年05月10日 13:08
いえいえ、私が大上段に構えすぎてるんですね。
すみません、なんだか見苦しいところおみせしてしまいました。
私としては、ふらふらにはなるんですけど、楽しいから悩んでいる、というのか。
なんだか摂食障害というものそのものにとても心が惹かれるんでしょうね。
どうもありがとうございます。
投稿者: ノラ@管理人 | 2007年05月10日 13:28