番外レビュー特集
勉強のために参考文献は結構かき集めているんですが
せっかく手にいれて長く手元においているのに
どうもレビューの書きようがなくて放ってあるもの、というのもあって
これはどうしようかな、と思っていたんですけど
転んでもただでは起きないので、番外レビュー特集です。
これらは「悪書」である、という意味ではなくて
ポイントが私のとっかかりとずれているので
喰らいつきようがなかった、ということです。
(昨日からちょっとネタ枯渇中ですみません。
今、色々読んでおります^^。)
女優によるダイエット本のはしりで、
世界的ベストセラーになったものとして
ダイエットの歴史にまつわる記述によく出てくる本のなので買ってみました。
大規模なダイエット時代の幕開けを告げるもの、ともいえます。
内容はごく普通の「女優によるダイエット本」でした。
エリザベステイラーが27kg痩せた方法、というのを公開しており
一日三食分の細かい食事メニューがついています。
極端なカロリー制限によって反動の過食状態を招きそうな内容なのですが
実際リズはこの本の出版後に再び太り始め、
水とビタミンしか取らない極端なダイエットをして病院に運び込まれているそうです
(このエピソードは「みんな、やせることに失敗している」参照)
おそらく、このダイエット後の過食は
生物学的に健康な反応だったのだとは思うのですが
「世界的ベストセラーのダイエット本を出した後の自分」というプレッシャーもあって
酷くこじれてしまったのではないか、と考えると
「自分の身体」を「社会のもの」として扱わざるを得ない人の苦しみ、
というのが非常に辛く思えます。
不美人論が面白かったのでパロディ元と思われるこっちを読んでみました。
(参照記事→不美人論レビュー)
これ、論旨としてはですね、
「美人とは得である。
だから昔は不美人を励ますために、美人は根性が悪い、と”たてまえ”で言われてきた。
民主主義が広がった現在は平等主義にそまって、
万人が美人になれる、なんていい始めたが、
それもやっぱり昔から延長している”たてまえ”論である。
面食い万歳!」
という内容の書なんじゃないかと思うんですが、
(途中で飽きて斜め読みしたからちょっと違うかもしれない)
なんだか微妙な本でした。
著者は美人万歳、面食い万歳という立場であるわりに
「美人」という人々に対する共感というのも語り口からはあまり感じないので
結局何のために書かれた本なのかがよくわからなかった。
著者は建築史の専門の方のようなので、
自分の中に「造形学的美人」というのが確固としてイメージできるのかもしれませんが
普通は人間は表情や仕草や感性を通して交流していくものなので
「造形学的構造」だけで、このグループは得、このグループは損
っていう言い方ってなかなか難しいんじゃないかなあ、っていう
まず前提のところから私は疑問を持っていたので最後まで話題に乗れませんでした。
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コメント
うーん…
美人の定義なんて、時代や文化によって大きく変わってしまうと云うのに「美人は得」だとか「美人に誰でもなれるものではない」って謂ってしまうのは一寸横暴な気がします。
私は、美人って容姿だけを指す言葉では無いと思うし、「美人」そのものが移り変わるのなら矢張り誰もが美しさを内包しているのではないかな?って。
エリザベステイラーの自分の体が自分ひとりのものではなく、社会に拠って決められてしまうと云うのはとても哀しく恐ろしい事だと感じました。
社会認識と自分の認識の違いを認め、社会の目を何処まで受け入れて何処から無視するのか…難しいです。
投稿者: はな | 2007年06月01日 16:59
はなさん
そうですよね。
今、「ボディのお手本」とされるのはモデルや女優さんたちですが
彼女たちのような「身体が公的なもの」になってしまっている女性においては
リズのように「自分は自分のものであって自分の物でない」というジレンマに
苦しんでいるのだろうと思います。
それに、そういった人たちの「人生の全てを賭けた職業的なボディ」と
私たちの「快適に生きるための個人的なボディ」が
こういったタレント系ダイエット本などで同一視されてしまうことは
非常に恐ろしいなあ、と思います。
投稿者: ノラ@管理人 | 2007年06月02日 13:29