HOMEダイエットという不自由>アンチダイエットと美容体重

最終的には体重が減るなんてどうしたらわかるの?」という
記事で身体を外側から見てどう見えるかという話はしたくない、
というようなことを書いたんですが
その記事に関して頂くメールを見ていて、
どうもいたずらに不安を煽っているような気がしてきたので
ここであっさり節を曲げてちょっと具体的にアンチダイエットと体型の話をします。
言ってることが一貫してなくてすいません。えへ。

(・・・でも体重とか体型の話って、
あんまり気持ちよく素直にできないような気がするのは気のせいなのか?)

私がダイエットやめて、なぜか知らないけど体重落ち始めたときが
いわゆる「美容体重」といわれるところで安定したんですね。
(その道のオタクだけが知っているBMI値19という数字です)
何を飲んでも食べても太らない、ので
たぶん一生この体重のままなんだろう、とそのとき思いました。

あんまり意識してなかったですけども、色々楽だったですね。
私ってモテるよな、と思いましたし
(↑こういうのって一回ギャフンってなんないと分かんないよ、馬鹿だから)
「太っている」という悩みを持つ子に「気にしなければ痩せるよ」ってアドバイスするのも余裕でしたし
(↑これが回りくどい「自分の痩せた身体の誇示」であったことに気づくのはずっと後のこと)
大好きな興福寺の阿修羅像に顔が似てくるし
(↑マニアックですみません。昔から少年になりたかった私。)
「痩せてていいねえ」って、言われて特権階級意識もてるし、
どこで売ってる服でもだいたい試着の必要もなかったし
本能のままに何でも食べられるし、
まあ、相当に居心地良い体重でした。

でも美容体重で安定しているからその人生に満足するわけでは勿論ないので、
三年たったときに「生まれ変わる」くらいの決心をして生活の全てを急激に変えます。
環境が何もかも変わって、経済的不安を含めて
「どうにもならない不安」というのがぐっと増えたときに、
面白いことに体重も増えまして
いわゆる医学的な「健康体重」といわれる体重になったんです。
(ダイエットオタクは知っている、BMI値22とかいうやつです)
美容体重とは五キロくらい差があるんですよね。

五キロ増えると、「えー、増えちゃったよ」という気になりますので
過食症以降の骨肉の半分がジェニーン・ロスでできている私としては
きっと不安とか怒りとか、そういうものが体重を増やしているんだな、と思って
「そういう自分を直視」したらまたも体重も元に戻るかな、と、
「食べ過ぎることの意味」を思い出しながら食べることに意識を集中するようにしたんですね、
やや減りましたが、もとのところまでは戻らなかったです。

それでまあ、
要するにそういうのが今の私です
不満であれ、満足であれ、私はこの身体で生きてくわけです。

私の身体が今の生活を続けるのに「安定感」を必要としているのであれば
不安に対して太ることで生き延びようとするんじゃないかなって思うんです。
増えた体重に対して私や周囲の人がどういう感想を持つかということとは関係なく、
身体が必要なものを私が取り上げることできないですもんね。

「健康体重以下ならいいじゃん、私の痛みはあんたにわかんないわよ」
とか言わないでくださいね、
1キロ太っただけで罪悪感を抱えて人の顔を直視できなくなる、というのは
いかなる体重の女性にでも平等に起こりうることですから。
「健康体重以下ならいいじゃん、あんたは人に身体のことで馬鹿にされないでしょ」
とか言わないでくださいね。
はっきり言ってこの世に生きている女性はいかなる体重でも身体のことで理不尽に嫌な思いしてますから。
「健康体重以下ならいいじゃん、少なくても”健康”でいられる体重なんでしょ」
って言わないでくださいね
”健康”と”体重”が密接な関係がある、っていうのだって単なる迷信かもしれないんですから。

全ては、多分、そういう問題じゃないんです。
「不安」や「不満」や「自信のなさ」を身体に託すのに、
健康体重も美容体重も関係ないはずなんです。

「ダイエットやめたら、やっぱり美容体重はあきらめなくちゃいけないのよね。
わかってます、でもせめて健康体重になりたいんです。」
というような感じのメールをいくつかいただいたんですね。

うーん、まあ、別に諦めなきゃいけない、っていう根拠はないんじゃないですかね。
私はわけもわからず「美容体重」でしたし、
メール頂いたアンチダイエット派の方の体験談も、
(前は数字は書きたくない、と濁しましたが)
はっきり言って「美容体重」の範疇だと思います。
(メールくださった方、こんな書き方してすみません!
というか、変な言葉だね「美容体重」って。)
たしか祭子さんも「美容体重くらいにはなると思う」ってmixiで書いてらっしゃったように思うんですね
ログが見つからなかったので、不確かな発言で申し訳ないんですが。

ただね、思うんですよ。
それでも相変わらず、体型と体重のことが
頭と生活の中の中の大部分を占領しているのであれば
ダイエットやめる意味なんてなんにもないじゃないかって。

相変わらず体型がアイディンティティの大部分を占めるのであれば
ダイエットをやめて美容体重になったとしても
「ダイエットやめたら痩せちゃった、わーい」と思うよりも、
「こんなに簡単に痩せられるなら、完璧になるためにあと2キロ痩せよう」
と思ってまたダイエットを始めるんですよ。(って断定しちゃうけど、本当ですよ)
本当に何も変わらないですよね。
「痩せてるから自分を好きになれる」っていうんじゃ、
「太ってしまったら自分を好きで居られなくなる」という不安と隣あわせじゃ、
せっかく好きなときに好きなものを食べられる生活を手に入れても意味がないって、
そういった束縛の全てから自由になれるのでなければ何の意味もないんじゃないかって
私思うんですよ。

「痩せることを諦めなきゃいけない」とは思ってないんです。
(私からして生活が落ち着いたらまた体重も減るだろう」と無邪気に信じてますから)
ただ「身体には太る権利もある」し、
理想ほど痩せてなくても「やっぱり私」だし、
「私」ってのはいかなる状況下でも「私にとって大事な私」なんです

・・・というところから、出発したくて、ですね。
だから「私も、あの人も、この人もアンチダイエットで美容体重になりましたー!!」
って言いたくなかったんですよね。
でも「美容体重は諦めてください」っていうことを言いたいわけでもないんです。

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