HOMEアンチダイエット雑談>ダイエットの悪口

「・・・つまらぬものを見てしまった」
というのが、全員一致の昨日の感想だったみたいですね。
(参考記事:フジテレビ放送「人類と食のミステリー」感想求む
どうも、真剣に語るほどのものでもなかったようですが、
たまにはつまらぬものをつまらぬと言って切るのも暑気払いかと・・・^^;

そういったわけで
暑気払い企画「ダイエットの悪口」です。
ほんの怪談話の一種として。こんな本。

どんどんヤセグセがつく本―絶対ヤセる・100通りの超ダイエット法
どんどんヤセグセがつく本


FOOD系、LIFE STYLE系、SPORTS系というふうに三章に分けてダイエットを紹介してる本なんですが、
一番数の多いFOOD系を、怖いものみたさで見てみます。
いくつくらいご存知でしょうか。

ウォーターDIET/コントレックスDIET/ココアDIET/きなこココアDIET/杜仲茶DIET/コーン茶DIET/リンゴDIET/パイナップルDIET/バナナDIET/プルーンDIET/トマトDIET/寒天DIET/ゼリーDIET/ナタデココDIET/チョコレートDIET/ヨーグルトDIET/プレーンヨーグルトDIET/ハチミツDIET/アロエDIET/DIET/ゆでたまごDIET/こんにゃくDIET/オオバコDIET/ギムネマDIET/30品目バランスDIET/飲尿DIET/野菜スープDIET/ダイエット茶DIET/食べ合わせDIET/ダイエットガム DIET/チーズDIET/スパゲッティDIET/鍋DIET/カレーDIET/おかゆDIET/断食DIET/シリアルDIET/キムチDIET/根こんぶDIET/ベビーフードDIET/糖尿病食DIET/ルイボスティーDIET/バナバ茶DIET/ハーブティーDIET/アイスクリームDIET/間食DIET/カロリーメイトDIET/黒酢DIET/酢大豆DIET/きなこ牛乳DIET/ヤセるコーヒーDIET/コーラDIET/玄米コーヒーDIET/お菓子DIET/一週間のメニューDIET/

なんの秩序もなくひたすら食品の名前が並んでいる感がありますが、
懐かしいものもありますよね。
この本を読みながらタイトルどおり「どんどんヤセグセ」がついてしまったら絶対拒食症ですね。
恐ろしい本が出版されているもんです。
(興味本位で読む私も私なのか?不思議とこういうものは妙に面白い気がします)

基本の流れというのが、4つくらい
一つは「この食品は痩せる働きがあるから大量に取ろう(お茶とかきなことか)」というものと
それから「カロリーさえ減らせばいいから食事をやめて何かに置き換えよう(コーラとかバナナとか)」というものと、
「低カロリーでボリュームのある食品を大量に食べて腹を膨らませよう(キャベツとか寒天とか)」というものと
「毎食基礎代謝を下回るカロリーのメニューを考えて食べよう(カロリー計算)」というもの
ですよね。
あとは色々組み合わせたり、理屈が一緒で食品名だけが変わったり。

ちょっとどこで読んだ文章なのかうろ覚えなものですから不正確で申し訳ないんですけども
以前、椎名誠さんがどこかで
「ダイエット食品なんてあんなまずそうなもの平気で食べられるのは普段からうまいものを食べてないからだ」
っていうふうに書いていたのを読んだ記憶があるんですよね。
もっともな意見だなあ、と思って変に感心したのでよく覚えているんですが。

たしかにそうなんですよね。
「うまいものを食べる」という非常にもっともな地平を突き抜けてしまっているからこそ
これほど壊滅的な食事療法が次々と出てきて、
みんな「おかしい、おかしい」と感じながらもちゃんと流行ってしまうわけで。

何か魔法の食品を大量に食べて痩せるなんて話あるわけないじゃないか、とか
おやつみたいなものをご飯の代わりにし続けたら体壊すに決まってるじゃないか、とか
何でもいいから腹さえ膨らめば満足するなんてことあるわけないじゃないか、とか
生活ぶりや体調に構わず修行僧みたいなものを食べるなんて不自然じゃないか、とか
本当にね、そういうことは確かに普段からうまいものを食べていれば
生きることと食べること、というつながりにおいて
感覚の中のどこかでわかることではあると思うんです。

ただ、そういう「馬鹿馬鹿しいダイエット」を始めてしまう人たちってのは
流行かぶれで思慮が浅いからそういうことが分からないのかっていうと、
はっきり言って決して気まぐれで始めるのではないんですよね。

この本にも書かれていますが、
それぞれのダイエットにはきちんと綿密な科学的な説明というのがついていて、
「これこれこういう理由で健康に痩せられる、あなたは美しくなる、
全く安全、栄養バランスも大丈夫
(もしくはバランスを崩さないように○日間だけ行えば大丈夫)」
というふうに、それぞれ全部お墨付きがついているんです。

真面目な人がきちんと調べて、「安全」と保証のついているものを
ルールどおりにきちんとやってカラダを壊していったりする。
問題なのは、その「保証」がいつもまるっきり嘘っぱちだってことなんです。

「ダイエット」といいさえすれば人の関心が集まるからと
それぞれ適当にでっちあげたダイエットにもっともらしい理屈をつけて宣伝する。
方法どおりにきちんと正しくやっているうちに「うまいものを食べる」という
生きるに最も大切な機能のうちの一つが壊滅的な打撃を受ける
そうするとその人は何かしら「間違ったこと」をしでかしたんだ、というふうに断罪され
「間違ったほうのグループ」に押し込められる
ダイエットの方は手を変え品を変え、脈々と続いていく

じゃあ、その似非科学的な情報の浅薄さを見破れない方が悪いのか、と言えば
そうは言ってもそれはティーン向けの雑誌にも堂々と載っているのだし、
まさか誰も、人々が何の悪意もなしに、
ただ利己的な理由だけからそんなに決定的な結果を呼び起こす嘘を
あんなに親しげにつくわけがないじゃないかと、
よほどのことがない限り普通は思うわけです。

私たちは痩せてるほうが価値がある、というふうにすでに決まっている社会に生まれ、
物心ついて以来、身体は自由に作り変えることができる、という情報を浴びながら生きてきたわけで、
いずれかのダイエットの情報に決定的つかまるより先に
「このダイエットは似非の情報なのじゃないか」と疑う機会というのは
よほどの運に恵まれないかぎりは、まずない。

成長の段階で親に友人に「痩せたら?」と言われながら育ち、
痩せればあなたも幸せになるというスローガンに取り囲まれて暮らし、
このダイエットは絶対安心うまく行く、という情報の中に生き、

それで、一体、私たちが何の悪いことをしたと言って
新奇な目で眺められねばならないのか
あの、非現実的で裏づけのない危険なゴミ情報は、
一体、本当に無罪なのか

ダイエットという、
全く完全なるホラーのお話。
・・・涼しくなりますねぇ^^;

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コメント

私、炊きたてのご飯とお味噌汁が大好きなんですけれど、
ここ2年くらいご飯の量を減らして
夕飯を食べるのも我慢してたんです。
夜は温めた豆乳だけとか、りんご一個とか春雨スープとか
別に特に好きでもないし食べたくもなかったけれど
夜、ご飯を食べると太ると思ってがんばってました。
結局、体重は3キロぐらい減って5キロくらいリバウンドしての繰り返しで
二年前と今と同じ体重です。
太ってもいいから
白い炊きたてのほかほかのご飯と
おいしいお味噌汁を食べよう、
って決めてまだ3週間くらいですが、
ぜんぜん太りません。
やせてもいないですけど、一日三回確実に幸せになれます。
おいしい!って声に出して言いながら食べてます。
結局同じ体重なら、あのがんばって、ひもじくて、かなしい毎日は
一体なんだったんだろう、と思っています。
ほんとに、ほんとに、何だったんでしょう。

Kさん

わかります。
ご飯とお味噌汁が美味しいとありがたくてオロオロしますよね(笑)


>ほんとに、ほんとに、何だったんでしょう。

それは実態のある「不安」ではなくて
「束縛がなくなる」ということに対する恐怖だったんじゃないかって
私は思います。

本当に、ダイエットが身体に及ぼす影響より
もしかしたら深刻かもしれないのは
「ダイエットをやめることに対する正体のない不安」かもしれないですよね。

Kさんみたいなお話お伺いすると凄く嬉しいです。
「ダイエットやめても何も起こらない!」
って、それは声を大にして言いたいですね。
(あ、私みたいに過食してた人は一時的に太ることあるけども。うん)

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