ダイエットコーラ
「コーラダイエット」という、こんな方法があるらしい。
ある女子高生が一ヶ月で五キロ減を達成した方法。 朝、昼は普通に食べ、夕飯をダイエットコーラ一缶にします。 炭酸でお腹がふくれるため、意外と空腹感はないとか。 銘柄によりますがダイエットコーラは一缶で30キロカロリー未満。 発案者は山田邦子さんだそうですが『トカクニベルト』以来かなり飛ばしてますね。「どんどんヤセグセがつく本―絶対ヤセる・100通りの超ダイエット法
私は沖縄の離島で住み込みでアルバイトをしながら暮らしていたことがあり
その頃、もうすっかり回復したと思われていた摂食障害がまた戻ってきていた、
そのときダイエットコーラをよく飲んでいたことを思い出した。
自転車で北海道から沖縄まで行って、
初めての土地で仕事を探し、家を探すうちに
それらの急激な環境変化で数日で顔つきが変わるほど痩せてしまった
その反動が、環境になれるに従い少しずつ出てきて、
私は普段よりよく食べるようになったのが少し気になり始めていた
寮の自動販売機に、ダイエットコーラがあり、とても手軽に手に入れることができたので
お腹がすいたら、食欲を抑えて食べる量を調整するために
まず、これを飲めばいいんだな、と思った
別に「行き過ぎた」何かをしようと思ったわけではなく
食べ過ぎないために食間にダイエットコーラを飲もう、とふと思っただけだ
ダイエットコーラは
舌にべたっと甘い味が残り
お腹には完全に空っぽの感覚を意識させた
飲むと決まって舌の甘い刺激に相当する分だけの
「本当の食べ物」が欲しくなる
食欲をセーブするためにダイエットコーラを飲むのに
飲めば飲むほど、はっきりと食べ物を渇望し
ますます強く頭から食べ物ののことが離れなくなるのを
私はまさかダイエットコーラのせいとは思い至らずに
自分の腹の感覚が信頼できない動きをするのだと思い込んでしまった
食べたくなればまずダイエットコーラを飲み
ダイエットコーラによって、はっきりと食欲が刺激される
期待を裏切られた私は自分の身体など信頼できないと思いこみ
自分に屈して、実際に食べるまでの間、延々に食欲との喧嘩を続ける
たかが、「食べる」というだけのことが
自分自身との永遠の死闘の末に、「屈服する」という形によってしか行えなくなっていた
もう食べ物のことなど考えたくないとへとへとに疲れきる
自分は信頼できずない、意地汚い生き物なのだと思い込む
もっともっと、ますます自分の食欲など、信用しなくなっていく
「食べたい」と思ったときに最初に考えるのは
いかに自分をだますか、ということになった
いかに低カロリーのもので「食べた気」になるか
欲望が強く放っておけば何をするかわからない凶暴な自分を飼いならし、騙すために
どんなものを使えば良いか、
食べ物は「食べ物」でなく「食欲を抑えるための道具」となり「闘いの場」となっていく
勿論、ダイエットコーラが全てではない
環境を変えるだけで人生が変わるのではないかと思い込んでいた、
その幻想が現実にぶつかった時に
まだ夢を託す先は「痩せた体」にしかないような気がした
体型は人生に直接関わると思った
自分を無力だと思い、そのことに絶望していた
不毛な鬼ごっこに気づいて冷静に途中下車することなく
没頭し、継続させる下地を、確かにその時私は持っていた
だけど、そうは言っても
あの時食欲を最終的に完全に狂わせたのは
記憶を手繰り寄せる限り、
ダイエットコーラやその他の
舌だけを刺激して腹にはなにも入らない、食品のフェイクだったのも
また確かなのだ
絶食、下剤、ダイエット食品、甘いものの過食、過剰な運動
数ヶ月で立ってるだけでも辛いほど、身体は弱った
本当にあっという間だった
ダイエットコークというのは今でも毎年発売されるけれど
発売元も気づいてないはずはないと思うのだ
舌だけを刺激する「空っぽの味覚」が
実は恐ろしいところに続いていきかねないというところに


コメント
はじめまして。
こちらのブログの存在は「ブログ村」で存じ上げておりましたが、自分から「ダイエット」というものを取り去ってしまうのが怖く、ずっとお邪魔できずにおりました。
今、過去の記事からゆっくりゆっくりと読ませていただいております。
過食は何度となく繰り返してきているのですが、今回の始まりはダイエットコーラでした。
食べ過ぎない為に、カロリーゼロのコーラをがぶがぶ飲んで、口の中には甘さが残り、お腹は空腹。
その後、無茶食いがはじまりました。
この記事を拝見して、まさしく食品のフェイクに欲求を狂わされていたのだなぁと思いました。
長い付き合いだったダイエットコーラと決別ができそうです。
投稿者: みやび | 2007年08月28日 09:02
みやびさん
はじめまして。ありがとうございます。
ダイエットコーラ、私は自分の経験を踏まえて、凄く怖いものだと確信してます。
何よりも、「食べる」ということに対する尊厳を踏みにじるような、
そんな印象が、今になって冷静に振り返るとはっきりあったんですよね。
ダイエットをやめるのが怖い、ということについても
たくさん語り、考えていきたいと思います。
もしよかったら、mixiコミュニティ「ボディフリーイングサミット」にも
お越しくださいませんか?
ダイエットをやめるのは怖いけれど、
でももっと自由な生き方があるような気がする、
ということを考え始めた仲間たちの語らいの場にできたら、と切に願っています。
投稿者: ノラ | 2007年08月28日 17:32
私もフェイクに依存してた時期があります。なんかとても体をないがしろにしてる気分でした。
http://pako.jugem.cc/?eid=24&target=sequel
人口甘味料 影響 で検索するとわっさわっさいろいろ出てきます。
依存性が高くますます食欲が増し、とにかく悪いことだらけみたい。
やっぱ本物にはかなわないですよねっ^_^
投稿者: みきねこ | 2007年08月29日 12:01
みきねこさん
またまた面白い参考サイト、いつもありがとう^^
フェイク食品は健康に関する問題、とかいろいろ沢山言われていますね。
でも、それ以上に私が気になるのは
「自分で自分を裏切るような習慣」というのを着々と築いてしまうところかな。
発がん性、とか、肥満とか、よりも
もっと怖い、なんというのか、生き方とか自尊心とかに直接影響してしまったような、
私個人としてはそういう思いがあるんだよね。
投稿者: ノラ | 2007年08月29日 20:05