HOME摂食障害と一緒に生きる>プロアナ(2)

プロアナ(1)から続いています

「病気ではなく、私たちはこうして居たいだけ」

という主張はとてももっともで、
「拒食という行為をしてはいけない倫理的な理由」
というものは全くないし、
それほど誇り高く自己主張をする人たちのことを
「精神病」というふうに決め付ける権限というのも、
誰も持っていないだろうというふうにも思います。

「痩せ続ける」ということで安心して生きていく方法を見出した人たちの選択は
個人の選択として断固尊重されるべきだと、私は思います。
安心して生きるために痩せることが必要である人たちから
痩せる権利を取り上げることは絶対に誰にもできないはずです。

私はダイエットはしていないし、今後もするつもりはないけれども
「あと三キロくらい体重が落ちるのは歓迎するよ」
というふうには思っていたりもします。
なぜなら体重が軽い方がこの社会で生きやすいと信じ込んでいるからであって、
高さこそ違え、彼女たちと同じ滑り台に乗っかっているのは確かで、
食を拒み、プロアナという立場を頑張りぬく彼女たちは
「たまたま私ではなかったけれど、
もしかしたら私だったかもしれないこの社会の中の誰か」
に他ならないということでもあります。

だから、私が個人として
「あと三キロくらい体重が落ちるのは歓迎するよ」
ということを考える権利は当然ある、
というのを信じるのと全く同質のこととして
ライフスタイルとして食を拒み、それをアイディンティとして主張する権利というのも
誰にでもあるはず、と思います

ただ、彼女たちが自らの立場を「治療される病気」ではなく
「選択可能なライフスタイルである」
というふうに主張するためのボキャブラリーを手に入れたからと言って
「自ら栄養失調になっていかなければ安定した居場所を見つけられない社会」
というものまでが同時に正当化される、ということにはならないということもまた思うんですね

周囲から見てどれほど頑なで気難しく、傲慢で、馬鹿げてみえるとしても
心を閉ざすということは、どんな場合でもつらい。
彼女たちはもっと生き易くなっていいのじゃないかと思うし
彼女たちの生きやすさは、私の生き易さにもそのままリンクするものです

彼女たちがプロアナを主張するのは
「痩せていることは良いことだ」という社会の共同幻想に沿うように
それこそ身を削って加工した自分の身体のもたらす効果を
少しでも長く多く持続させるために
痩せていることを今より強固に崇拝の対象とさせておこう、
という試みであるように私には見えます
苦労が深ければ深いほど、その報酬も高く競り上げたい、という
それは自由な選択というよりも、苦しい束縛ではないのだろうか。

プロアナでも、過食でも、ダイエット依存でも
人はどのような生き方をする権利もある
でもその上で、なぜ「社会で居場所を見つける」ことと
「痩せること」が強固に結びついてしまうのか、
というカラクリについては、問いつづけられるべきではないか、
と思う、それが私のことのプロアナ、というムーブメントに対する感想です

皆様いかがでしょうか。

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コメント

プロアナについての考察、むうと
うなりながら読みました。

プロアナビデオの字幕内容については
「それは何か違うんじゃないか」という
違和感と同時に強烈な説得力も感じます。

自己肯定の手段としては、
これもありだと思うけれども、
「翼を広げて飛んでいく」先にあるのは
自由な空ではなく、堅牢な鳥かごのような気がします。

こんにちは。
いつも読ませていただいてますが、はじめてコメントします。
このサイトにたどり着く前から、プロアナのムービーをむさぼるように見ていた時期がありました。
「病気ではなく、私はこうして居たいだけ」
と私も思っていましたが、それでも摂食障害であることが苦しくて
いろいろな本を読んだりしているうちにふと気づきました。
もし、無人島にたった一人で住んでいたとしたら、
「私はこうして居たいだけ。ただ痩せていたいだけ」と思ったかな??と。
私と家族(父・母・妹)だけがその島に住んでいたとしてもダイエットはしなかったと思います。
友人や仲のいいバイト仲間が加わったとしても、たぶんダイエットはしなかった。
じゃあ、誰がその島の住民に加わったら、自分が太っていて醜いと思っただろうか?
答えは「その他大勢の赤の他人達」ではないかなと。
つまり、死ぬほどの苦しみを伴うこの努力は、「その他大勢の赤の他人達」のためにしているってこと。
いったい何のために?
私たちは「その他大勢の赤の他人達」に対してものすごい恐怖感を持っているのだと思います。
そのために痩せた体で武装する。このどうでもいい人間達に傷つけられるのを避けるために。

私は20年近く摂食障害と生きてきましたが、自分を許すとか、好きになるとか以前に
この「恐怖感」がどこから来るものなのか、考えてみたいなと
最近思っているところです。

ノラさんの真摯で暖かい文章にいつも励まされたいます。
これかも素敵なメッセージを送り続けてください。
応援しています。

サワさん
ありがとうございます
mixiとこっちと、話題がかぶると分かりにくくてなってしまってごめんなさい。
考えないと、ですね。

動画、見られましたでしょうか?
動画で観るとわかるんですけど「翼」って、
突き出た肩甲骨をイメージしてるみたいなんですよね。

背中にはえた翼、言葉で言うと可愛らしいんですけども
実際はやっぱり見てつらいものでもあって。

「違和感」と「説得力」って本当にそうですね。
私もなんとなく、ふたつの気持ちを抱きます。

mihoさん、はじめまして

プロアナのムービー、
私は記事内に張ってあるリンクくらいのページしか探せなかったのですけど
どこで探すのでしょう?
私が知らなかっただけで、日本でも知られているんでしょうか。

痩せた体を「武装」とか「力」とか表現する人は少なくないですよね。
私もなんとなく「力」というのか、へんな話、「資源」とも思ってました。

>この「恐怖感」がどこから来るものなのか
mixiの方にも同じように考えているみなさんがいらっしゃるので
もしよかったら、一緒に話せたら、と思います。

こちらこそ、励ましていただいて、元気になりました。
どうもありがとうございます

ノラさん、レスありがとうございます。

動画観てみました。
やっぱりインパクトが大きくて、違和感と共感で混乱してきます。
「口の中にあるのは一瞬だけどヒップにつくのは永遠!」ていう
言葉が特にずっしりくる印象です。

突き出た肩甲骨が「翼」ですかー。
言われてみると確かにそう見えますね。

横レスになりますが、Youtubeで
「thinspiration」「proana」という
キーワードを検索するとたくさん出てくるようですよ。

私も、ノラさんのブログで、
はじめて「プロアナ」というものをしりました。

そして、映像の方も、先ほど見ました。

正直、背筋がぞっとしました・・・
なんなのでしょう、これは。。。

拒食症を抱え続けることの苦しみを、
直視できていない、
真に感じられていない、
感覚が麻痺してしまっているだけとしか思えません。

こんなの、自由だとは全く思えません。

proanaに反対する映像も見つけました。

かなり、衝撃の映像なので、
見ない方がいい人もいるかもしれません。

http://www.youtube.com/watch?v=UsqAOSjGzc0

サワさん

「口の中にあるのは一瞬だけどヒップにつくのは永遠!」というよりも
むしろ
「ヒップにつくのは一瞬だけど、心に染み付くのは永遠!」
というのが、実は本当のところなのかなあ、っていう気がするんですけどもね。

いやむしろ食べたものが即座に身体につく、ということ自体
ちょっとありえないでしょうけど。

検索、してみました
結構出てきますね
でも、おそらくどれも同じなのだな、と思ったので観ませんでした
(一番の理由は怖かったからなんですけどもね・・・)

asaさん

asaさんのコメント拝見して思ったのは
これはむしろ「感覚を麻痺させる」ことそのものが目的なのかなあ
っていう気が私はちらっとしたんです

「私たちは空腹を感じないの」という主張は、ある部分
「私たちは悲しみを感じないの」という意味であるんじゃないかな、
っていう気がするんですね。

抱えきれない痛みを「痩せていく」ということに置き換えて体験しようとしてる、
というのか。

私自身は医学的な定義でアナレキシアであったことはないんですけども
ただリストカットであったりとか売春まがいの行為であったりとか
明らかに自分を傷つけるだけの行為に凄く没頭した時期というのはかなり長くあって、
その経験を思い出して考えてみると
そういうことの価値って「感覚が麻痺」することの中に正にあったような気がするんです。

辛いものをここでご紹介してしまって、良かったのかどうか、
ちょっと考えてしまいますが・・・。

私も摂食障害になってからproana そしてpromia (pro bulimia)のサイトをみたりしてきました。わざとana やmia など人の名前にしているんですよね。病気の擬人化。。。今このようなサイトをブロックしなければいけないという考えがありますが私もそう思います。(。。。自分で見ておきながら。。。)livejournalなどでのproana community を読んでいると私だけじゃない。。とほっとする中悪い影響だなとおもいます。’きょうから3日間断食!一緒にする人?!’。。。パンたべちゃった!信じられない。どうしよう!’。。。’stay thin!'...

日本語得意じゃなくて文章ごちゃごちゃでごめんなさい。このブログにいいことがたくさんかいてあってとっても参考になります。

http://community.livejournal.com/proanorexia/

http://community.livejournal.com/purgatorium/

ここさん

英語圏の方でらっしゃるんでしょうか。
書き込みありがとうございます。
ご紹介いただいたのが、いわゆるプロアナサイト、ですよね、
日本語のサイトではまだ存在していない、というふうに言われてますね。

ご紹介いただいたサイト、ちょっと読んでみます
(英語が苦手なので気合入れないとよめません^^;)

どうもありがとうございます。
mixiでもプロアナについて、意見交換してます。
私などは、なにぶん「本当のプロアナサイトは見てない」という状態のまま発言してるものですから
なんだかおぼつかないのですが、
実際に見て、影響を受けられたここさんにも参加していただけたら嬉しいです。

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