HOME摂食障害の本などのご紹介>拒食症・過食症を対人関係で治す 2

先日の記事「身近な人に伝えたくない気持ち」において、
意義のあるコメントをたくさん頂きました。
読まれていない方、ぜひ目を通してください。

もう少しこのままこの気持ちについて語り合いたくて
記事も書きかけたのですが、
いかせん自分の事は棚に上げて、
「とにかく皆さんは頑張ってコミュニケーションしてください」
と意見を押し付ける、という究極の悪行をしたくなるので^^
一旦この話は置きますね。
度量が小さくてすいません^^;;
またもう一度本の流れに沿って概要説明に戻ります。

今回のような話に直結する話題、
コミュニケーションの試行錯誤の結果、
「役割期待の見直し」(ある部分”あきらめ”です)や
コミュニケーションの試行錯誤の結果としての「離別」という決断
などについて具体例として第八章「対人関係療法--摂食障害を本格的に治療する」
という章で出てきますので、このときにまた頂いたコメントも踏まえて
掘り下げられたらいいな、という気がします。

もしかしたらこのシンドイ気持ちをどこまで身近な人と共有するのか、
というのが、対人関係の最大の山場かもしれないですよね。
諦めどころと頑張りどころを見極める、というのか。

私の方でも順に整理しながらじっくり考えみますので
コメントくださった皆様も読んでくださった皆様も
またぜひ実体験を通して考えて、ご意見も頂けたら嬉しいです。

今回は「第二章 摂食障害とはどんな病気か」の概要です。
大体みなさんご存知の内容と思いますが、まとめてみます。
「拒食症」に関する分類が人によっては少し目新しく感じるかもしれません。

第二章 摂食障害とはどんな病気か

○典型的な心の病
社会的な因子(すべての人に共通する環境因子)
個人的な環境因子、
遺伝的な因子、
という三つの因子によって作られている
「典型的な心の病」である、といえます。
変えられない因子として認識しておくべきものはどれか、
変えることのできる因子はどれか、を考えていくのが治療の方法になります。

○拒食症と過食症
摂食障害は、体重が標準体重の80パーセントあるかないかによって
いわゆる「拒食症」と「過食症」に分けられます。

拒食症というのは体重が少なく生理もなくなってしまっている人、
過食症はふつうあるいはそれ以上の体重で過食の症状を持っている人、
というのがおおざっぱなイメージになります。

拒食症はさらに
「制限型」(ただただ食べないでやせていくタイプ)と
「むちゃ食い/排出型」(過食嘔吐・下剤乱用などを伴うタイプ)とに分けられます。

過食症も
嘔吐や下剤乱用を伴うタイプ(排出型)と
伴わないタイプ(非排出型)
とに分けられますが、治療方法に本質的な違いはないのでここでは分けずに考えます。

○病気のとらえ方--患者と家族の違い

色々なタイプの患者さんと家族がいますので、一概に言えることではありませんが
拒食症の場合では「自分は病気ではない」といい、治療の必要性を認めようとしない場合が多くあります。
それに対して家族が「死んでしまう、早く治してください」と病院に駆け込むことが多く

一方過食症では「過食を治したい」と自ら受診するケースが多いのですが、
反対に家族が「本人の意志の問題」として病気であることを認めようとしないケースが多くあります。

このように摂食障害では患者さんと家族の間で病気であるかどうかの認識をはじめ
色々な「ずれ」を抱えていることが多く、そこが治療のポイントになります。

○なぜ治療が必要か
拒食症の場合には生命の危険に直結することが多くどちらかというと治療の必要性はわかりやすいものです。
過食症の場合でも相対的には拒食症に比べると一見どこも悪くないように見えることが多いですが、社会生活への支障、気分の落ち込み、金銭的な問題、同居人とのトラブル、
など身体的問題以外にも抱えるトラブルは多くあります。

摂食障害は「心の病」であり、心が病んでいるからこそ、症状というSOSが出ているのです。
だからこそ治療する必要があるのです。

患者さんの中には「過食嘔吐が唯一の楽しみです」といって治ることを拒む人もいます。--中略--患者さんが本当に言いたいのは「今は過食嘔吐がなければ心のバランスが保てません」ということなのです。これは、患者さんにとっての真実ですから、きちんと認める必要があります。患者さんが恐れているのは、病気が治ることではなく、そのバランスを崩されることなのです。
「過食嘔吐が唯一の楽しみです」と言う人も、過食嘔吐が身心に負担をかけることはよく分かっています、治療で目指すのは「過食嘔吐に頼らなくても心のバランスをとれるようになること」です。そうやって手に入れたバランスは、かつての「バランス」などとは比べものにならないくらい、安心して満ち足りたものになるでしょう。
私は「過食嘔吐は自由にやってください。過食は、心のバランスがとれてくると、自然と止まってくるものです。」と言って現在のバランスを不用意に崩さない意思を明らかにしておきます。それでも治療を受けたくないと言った人は今まで見たことがありません。

拒食症・過食症を対人関係療法で治す
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コメント

摂食障害関連の本はほとんど読破したつもりでしたが。。。
ひさびさにじっくり読んでみたいと思う本を見つけました、という感じです。
ありがとうございます。

摂食障害の本はないようで、結構ある、というのか、読んでも読んでも探すと出てくるから驚きます。
この本は新しい本ですが、非常に画期的なものだと思います。
「性格」というのは、ひとつ大きなテーマにあるんですけども、
「わけわからなくなったら本人の性格にしよう」というシタゴコロが全くない、という点では、稀有な本ではないかな、という気がしますね。
読んだらまた感想聞かせていただけると嬉しいです^^

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