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この本、すごく面白いです。
中村うさぎさんが、自分の美容整形について語ってます。

美人になりたい―うさぎ的整形日記
美人になりたい―うさぎ的整形日記


ご本人は結果としては、「整形してよかった」と思っているようですが
それは「綺麗になって自信がつきました!」みたいな
ビューティーコロシアム張りの薄っぺらな美容整形の宣伝ではなくて、
本当に、整形を足がかりにして
あくまでも見てるのは「リアルな自分自身」なんですね。
それがとても面白い。

コンプレックスについても、整形が成功して顔のコンプレックスがなくなった場合に、 一気にコンプレックスがなくなるわけではないのね。
自分嫌いの人って、根っこは顔のことくらいではないんですよ。
本当は直面すべきコンプレックスの核があって、 エクスキューズとして「だってブスなんだもん」「だってデブなんだもん」 っていうコンプレックスが立ちはだかっているんだと思うんです。
私は核になる自分嫌いに到達したいから、どうして自分を好きになれないのかっていう核に到達するには「だってブスだし」というのを解決したかったんです。
ひとつひとつ障害を外していくと、核心に迫れるっていうふうに考えたわけです。
それも幻想なんだろうけど、私にはそういう幻想があるんですよ。
そういうふうに思ってないと、整形した後に「こんなはずじゃなかった」ということになると思うの。
「やっぱりモテない」「自分を肯定できない」っていうことになっていく。
自分を肯定する前に、目の前にあるものを一つずつどけていくための手段として、整形があるんだ、くらいに思ってないと。
たかだか顔だということがわかって、私はよかったですよ。
たかが顔、されど顔、という部分が分かった。
その上で、私はどうしていくのか。
自分の生き方を見つめる手段として、整形があったと思ってたから。
整形をものすごく過信して夢を抱きすぎているのは、整形をものすごく怖がってる以上に、整形に復讐されると思う。

自分を見た目を作り変える、という意味で
整形、をダイエットに置き換えてもいいと思うんだけど
うまく行っても、思い通りにならなくても
その後に起こる現実を受け入れることができないと意味がないんだ、
っていうのは、本当にそのとおりだなあ、と思いますね。

特に、この言葉
自分嫌いの人って、根っこは顔のことくらいではないんですよ
本当、そう思う。
顔のことくらいではないし、
体重のことくらいでもないですよね。
自分を受け入れられないという気持ちはね。
でもどこかで受け入れない限りは
思い描く自分に到達することも決してないわけで、
整形でもダイエットでも、
どこまでも永久に続いてしまう可能性があるわけですよね。
その状態は、やっぱり幸せじゃないと思う。

あと、こんな一文がある

芸能人には整形したことをバンバン言ってほしいよね

これは、本当にそう思いますね。
整形したこともバンバン言って欲しいし
特殊な体つきを維持するために生活の中の中のどれくらいの部分を犠牲にしてるかも言って欲しいし
写真だってどれくらい加工してるのかも言って欲しいですよね。

知った上で「こういう種類の美しさ」が欲しい
と思う人は、そういう職業にいって生活かけて美しくあればいいんだし、
自分の生活の中でそれだけの犠牲を払うべきものは
「離れて見られるための美しさ」じゃないな、
と思ったら、自分にとって一番大事なものを一番大事にすればいい。

整形にしろ、ダイエットにしろ
それ自体「やってみたい」という気持ちそのものを否定する理由ってない気がするけども
変な土俵に立たされるのは嫌ですよね。
賢い人は痩せている、とか
仕事できる人は痩せている、とか
痩せてる人は太っている人より道徳的に正しいとか、
なにか訳の分からない理由で顔つきのこととか体型のことが
超自然的に決められていて
一定の範囲から外れたら人格の問題です
みたいな、わけのわかんない演出は迷惑だと思う。

ちなみに整形についてどうか、というと。
巻頭にbefore/afterの写真が載ってるのね。
見ると「うおっ」と、一瞬思うのだけど、
何が「うおっ」なのか、と言えば
beforeもafterもすっぴんであまりライト当てずにとってるわけです。
(本人のあえての希望でね)

文章中の対談で出てくるのだけど、
この方、もともといわゆる「かわいらしい顔立ち」の人のようなんですね。
で、その人が一流の先生(タカナシクリニックの院長さん)に
金に糸目をつけることなくやりたいところ全部手術してもらった後の顔でも
すっぴんで女優ライトなしだと「うおっ」と思うわけですよ。

それだけ、見慣れてないんだよね。
化粧してない、女優ライト当たってない、加工もしてない女性の顔写真、にね。
でも女性っていうのは普通は
プロ並みのメイクとか特殊なライティングとか加工とかしない状態、
私が「うおっ」と思った写真に近い状態で生活してるわけで。
何が言いたいかっていうと
要するに普段見慣れてる「美人の教科書」ってのは
そもそもそれだけ現実離れしてるんだ
ってことを、しみじみ思ったわけです。

で、その状態でbeforeとafter、どっちが美人に見えるか、というと
うーん、好みの問題だろうなあ、という範疇ですね。
いわゆる「バランスの取れた顔だち」にはなってるんだけども
ちょっと意地の悪い言い方をしてしまえばそれは
「個性がなくなった」というふうにも言えてしまうわけで
afterの方が化粧映えはしそうだけども
「どっちが美人」という問題とはちょっと違うみたいな気がする。
本当に、第三者として見てしまうとね、やっぱりそうなるんだな。

でもafterに、プロがお化粧してプロが撮影した写真は
実際とても美しいですね。
現実的ではない、というふうにも思うけれど、
作品としては、とっても綺麗。

これ、面白い本だと思いますね。

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コメント

そうなんですよね。
私の好きなアーティストの写真は本当に芸術だとおもうぐらい綺麗です。
整形してメイクしてCGで加工してこの美しさがあるんだと分かっていても「こうなれたらな~」と思わずにはいられません。
私もまだまだ自分が受けいれられなくて、体型や顔に執着しています。
いつか、それを越えて核になるコンプレックスを克服できたらなぁ・・。

私も今日は冬眠してました。
朝から調子悪くて雨だし、子供を外に遊びに連れて行かなくていいと思ったらもう、ベッドから抜け出せない。
でも15時ごろにはなんとか抜け出せました。
きっと子供がいるから半日ほどで復活できたけど、子供がいなかったらしばらく冬眠してると思います。
今まで春が来ると調子が悪くなって寝てばっかりでしたが、今年はそうもいかなくて頑張ってたら、そのツケがきたみたいです。

タバコに「吸い過ぎると危険」って書くなら
加工した写真にも「実物だと思うと危険」って書いて欲しいですよね^^。

核になるコンプレックスに到達するのは、
やっぱり自力でする旅、なんでしょうけども
ただ社会の方で体型や顔を一定基準に収めることに神話を作り出していなければ
最初からもう少し核心に近いところにコンプレックスを置けるのかもしれないですね。
もしかしたらそっちの方が苦しいのかもしれないけれども。

私は春に元気になるタイプですけども、
春に身体が過敏になる方も多いですよね。
そのあたりは身体に組み込まれた季節なんでしょうね。
身体、いたわってくださいませ。

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